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カーボンフィッシャー20m、フローティングアンカーの設置率が上がりそう。

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うちではカーボンフィッシャーは消耗品です。

残念ながら。。。

 

私たちのチームは

かなりの日数、クレーンや高所作業車の入れない

里山や公園に入っています。

スパーは使わないので

スローラインを使用してのメインロープ設置が

全ての基本となっています。

 

私はフリーハンドでは投げません。

つまり、手持ちの10mカーボンフィッシャーで届く範囲は

竿を伸ばす。

それ以上の場合は、APTAというわけです。

 

もちろん、フリーハンドで確実にスローラインを

狙った所にかけられるならそれが一番ですが

仕事は遊びではありません。

外して笑っていられるのも最初のうちだけです。

スローラインがかからなければ、

我々の仕事ははじめられないのですから。

 

対象木に登る際、APTAを使用出来ない場合

(建造物が近くにある、蔓、枝葉が密集しすぎている、電線、線路際)

今までは10mのカーボンフィッシャーを使用して

届く所、安全な所にまず一度メインロープをかけ、そこから

更に木登りでアンカーを高くとる方法を取っていました。

もしくは、そこから(一度目のアンカー)またカーボンフィッシャーを使用する。

面倒なようですが、リスクがある所では

これが一番失敗が少なく確実な方法だと思っています。

 

そういうわけで、うちではかなりカーボンフィッシャーは酷使されています。

しっかり伸ばしきらないで、途中でスローウェイトを付けた

竿が急激に縮んでくる時にはかなりのダメージがあります。

 

ちゃんと数えていませんが、今使用しているカーボンフィッシャーは

4、5本目だったと思います。

 

 

決して安いものでは無いので

壊すとかなり痛手ではありますが、

もう、消耗品だと思って使っています。

自分の加工の仕方が悪いのかな?

(スローウェイトをひっかける針金を付ける為

1番竿にダクトテープを巻いてあり、

そのテープが2番竿以降にダメージを与える。)

 

今、考えると

この構造を変えれば

劇的にカーボンフィッシャー破損率が減るような気がしてきました。

文字に書きだすと

改めて色々な事に気が付かされます。

 

器用な人なら、カーボンフィッシャーの先端オプション用ねじを使って

スローウェイト専用アダプターを作れそうです。

どなたか作って販売していただけませんか?

 

話しは変わりまして、

このカーボンフィッシャー10mには大きな欠点があったのです。

伐採対象木なら上記の方法で更新しながらアンカーを取るのですが、

ウィンチ使用時、対象木以外へのフローティングアンカー(プーリー)

を作る為には竿が短すぎるのです。

そんな状況でアンカーを高くとる為には、

APTAか、貴重なクライマーをシステム設置のために

1、2本余計に登らせないといけません。

 

APTAで一発で理想の位置にかけられることは稀です。

確実なアンカーづくりのためには

かならず別のスローラインを使っての再設置が必要です。

 

10mカーボンフィッシャー+クライマー再設置にしても

Vリグするなら余計に2本登ってもらわないといけません。

一日何本も登る様な日には、かなりこたえます。

Vリグすれば、安全確実なのに

システム設置を面倒がって

シンプル作業のルーチンを選択し

大分予定より時間がかかってしまったなんてことはざらです。

 

フローティングアンカーに使う対象木が

メインの作業対象木から近ければ、

登った後のクライマーにフリーハンドでスローラインをかけてもらえますが

遠ければその方法はとれません。

 

それより、クライマーが登っている間に

グランド側だけでシステム設置が完了しているメリットは

計り知れないものがあります。

 

カーボンフィッシャー20mなら

それが可能です。

 

 

荷物が届いた時は、その大きさと

重さに

「使う気」が薄らぎました。

 

重い腰を上げて昨日使ってみたんです。

 

超希少樹木保護の為

日陰を作ってしまっているコナラとクヌギを2本伐採という

ミッションでありました。

保護対象木上に、伐採対象木以外の吊り点はなし。

ロープ柵があるため伐倒不可。

 

幸い、伐採対象木の対角線上に

20m級のコナラが2本そびえたっています。

 

エレファントウィンチが2台あるので

この2本がアンカーとして使えれば、

大きく安全に切ることが出来、吊り下ろす位置も自由自在でした。

 

結果として、驚く事に

カーボンフィッシャー20mだけで、スローラインの架け替えもせず

全てのシステムが構築できました。

かなりの時短設置、なによりもシステムを設置する気になれる事が重要です。

 

他にもメリットはありました。

大きくて重い、というのが実はメリットだったという話です。

 

竿の一つ一つが長いので、

前のカーボンフィッシャー10メートルと同じ高さを伸ばすのに

竿出しの回数が、かなり少なくて済むのです。

重さは、地面につけて使用するので

使用時には全く気になりませんでした。

 

デメリットも盛大にあります。

大きく重たいのは、荷物を少しでも減らしたい時には

苦痛でしかありません。

今回手持ちの10oz 12ozのスローウェイトで試しましたが、

12ozでは10m以上伸ばした時に竿が振れてしまい

使い物になりませんでした。

10ozではいくらかマシでしたが、

15m位からは一人では制御ができなく、

サポートで一人入ってもらいました。

もう少し軽いスローウェイトで試してみたいのですが、

今度は落ちてきて欲しい時に落ちてくれない

可能性も出てきます。

この辺りは調整が必要のようです。

 

ただ、今まで

10mカーボンフィッシャーで

「あとちょっと」という事が大きかったので

使いこなせば、かなりの戦力になる事は間違いありません。

価格が価格だけに

消耗品だからとは気軽に言えない所もありますが、

耐久性含めて

またブログで報告が出来ればと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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