ハスクバーナのプロ用バッテリーチェンソー
536LiXP
を
今まで現場で使用してきた
マキタの中国製プロ用バッテリーチェンソー
MUC353DZ
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の代わりに
現場のメインチェンソーにしてやろうかとワクワクしながら
本日、伐採現場に持っていきました。
枯損木一本、ロープ柵があり伐倒するとそれを100%やっつけるのと
歩行者が非常に多い現場であるため、GRCSで吊りながら
倒さない伐採を選択。
嫁さんと作業してきました。
536LiXPを信頼していたので、
予備でマキタは持って行ったものの
エンジンチェンソーは無し。
初めの一切りで「アレ?」
気を取り直して二切り目でも「アレ?」
こっ これはっ
マキタの中国製プロ用チェンソーのほうがいいじゃないか。
同時に使ってみたわけではないので、同条件で使用していない
かなり感覚的な意見ではあるけれど
マキタのほうが仕事になるじゃないか。。。というのが今日の感想。
また別の条件でもいろいろ使っていかなくては
「情報」としてはいい加減なものになってしまうのですが、
これはちょっとした衝撃でした。
ハスクバーナのほうは標準30センチバーから、マキタのMUC353DZと同じ
35センチバーに変更してあります。
これもトルク感が減った原因であると思いますが、
マキタはおなじ35センチバーでももう少し粘る感じがします。
(負荷がかかると突然死んだようにスイッチが切れるのでそれはそれで不快ですが)
マキタ、凄かったんだな。
という事はですよ、マキタが本気になってMUC353DZを
プロ用バッテリーチェンソーとして売り込むなら今がチャンスであると言えます。
36V35cmバッテリーチェンソーナンバーワンなんだから。
(stihlもハスクバーナも所有して使用した上での感想)
ただ、プロ用を謳うならマイナーチェンジしていただきたい所があります。
別売りでもちろん構わないので刃とバーをもっと選べるように。
具体的には他社バッテリーチェンソーで使用されている1.1mmシリーズや
トルクを稼げるように30センチバーをラインナップする。
町場の枝払い用途なら30センチで仕事になるので。
無音ハイスピード高トルクバッテリーチェンソー、最高じゃないですか。
チェンカバー周りを簡素化し、耐久性アップ、掃除のしやすさアップをはかる
(個人的にはカバー取り外し、チェン張りは工具を使っても良いと思うので。)
デザインをもっとワクワクさせる。
機能が優れているんだからこのくらい冒険しても、、、
チェンオイル注入口を、工具を使わないでも開けられるように
(時々強く締まって手では開かなくなる。特に女性使用時)
あと、マキタの方針的に不可能であるとは思いますが
やはり日本製にして欲しい。
日本製だから優れているという理由ではないのです。
(もちろん高品質も理由にはなっています)
中国製でも素晴らしいものがあります。今度記事にしますが。
ただ、高い道具を購入するときに自分が汗水たらして買う道具ですから
同じ日本人の製造業者に感謝の気持ちを込めて対価をお支払いしたい、というのが
私の思う所です。
自分で仕事をするようになればわかりますが、仕事というのは
お客さんあっての仕事で、
中国に生産をシフトするという事は、日本の製造業者の仕事が
1つ無くなるという事。それをどれだけの人が理解しているのか。
右見ても左見ても廃業廃業。
売れまくっているものはほとんどが中国製。
日本の製造業は、助け合うべき同じ国民、同じ屋根の下に住む家族が
無自覚に衰退させている。
ということが一番の問題であると私は考えます。
だから私は、日本の製造業者の作った道具を買いたいんです。
もしかしてそれは知り合いの知り合いの給料になるかもしれない。
そしてそのお給料は、その人の家族を幸せにするかもしれない。
企業が生き残るための選択、中国生産が
日本の製造業を衰退させている。
もちろん技術やマインドも引き継がれない。
企業の未来ではなく、日本の未来を考えた上で本当に今の選択が正しいのか、もう一度
我々消費者が考え直す必要があると思っています。
マキタの低コスト戦略が良くわかる事例
MUC353DZの同等品です。
どのようなルートでMUC353DZより安く売れるのか謎ですが
この値段で売れるのですから、原価は相当低いのですね。
世界のマキタですから、日本の市場だけを見ていられないのもわかりますが
マキタの出すプロ用ハイスペックシリーズを見てみたいと思うのは
私だけでしょうか。
造園機械で、どうしても格下に見られてきたマキタが
今、世界一のバッテリーチェンソーを作れる技術があるにもかかわらず
ターゲットを中途半端な所に持って行ってしまっている残念さ。
マキタはこのチェンソーを使ってどんな仕事をして欲しいのか
プラモデルのように設計して組み立てるだけではなく、
道具からメーカーの想いが伝えらられるようになれば
造園業においてこの先マキタがセカンドメーカーになる事はないと思います。
世界一のバッテリーチェンソーを作る技術がありながら、
ユーザーが見えていない?のは非常にもったいない。