今回はたまたま鋸で話を進めますが
別に鋸に限った話ではありません。
まず、世の中には決して万能な道具は無いという事を
理解してください。
向き不向き、メリットデメリットは必ずあると
思って良いです。
どうしたらその道具を理解できるか?
実際に使ってみるしかないのです。
もっと言うと「仕事」で使えば
かなりシビアな判断が出来ると思います。
で、鋸ですが
左が私の鋸で
右は嫁さんの専用鋸です。
カラビナの色は毒々しいですが、
こんな所から個性、愛着って生まれるんですよね。
もちろんホームセンターのアクセサリーカラビナではありません。
耐荷重もしっかりと書かれているクライミングギアです。
私がいちいち道具にうるさいのは
道具の選択=命にかかわる仕事をしているからです。
私の事を理解していただけない方は、
道具に命を預ける経験をした事がない方でしょう。
農業ってそんなに危険な仕事なの?と思われるかもしれませんが
私はわりとマルチに働いているので危険がたくさんあります。
とにかく刃物をよく使います。
木も切ります。一般の人は木に対してあまり深く考えた事がないかもしれませんが
木の強度、重量はその想像をはるかに超えるものです。
立ち木に車が衝突すれば
漫画などでは木を倒していきますが、実際は車が大破し
人体に重大な影響を与えます。
30~40センチほどの太さの木でも
人の背丈ほどのある丸太は持ち上がりません。
木はみなさんが想像しているよりも絶対に重いという
自信があります。
そんな木の下敷きになったら死にますよね。
切れない鋸、切れないチェンソー
思い通りに動いてくれないチェンソー
すべて作業ミスを誘発する原因となります。
上記写真、二つの鋸は
まさに命を預けられる鋸と言ってよいでしょう。
私の愛用鋸 写真左の
- サムライ 侍大将 270mm 三段刃 剪定鋸 鞘付き GCW-270-LMH/神沢精工株式会社
- ¥価格不明
- Amazon.co.jp
先端部が中目になっており細い枝をカットするときに
重宝します。
ただし鋏で切れるような小枝は引っかかってしまい厳しいです。
このような感覚は使ってみると一発でわかるんですが、、、
レビューで伝えられないのはこの「感覚」です。
写真右の
- シルキー 剪定用鋸 ズバット 270mm 本体 270-27/ユーエム工業
- ¥5,750
- Amazon.co.jp
実際手に持つとこちらのほうがよりコンパクトに感じます。
私は取り回し、使いやすさを考えると鋸は270mmが一番良いと思うのですが
シルキーの270mmはさらにコンパクトに扱えるので、
女性が扱うのに凄く向いていると思います。
ちなみに、市町村のゴミ出しで枝の長さを揃えなくてはならない時は
鋸を使いません。
剪定枝をすべて鋸や鋏で処理するのは拷問に近いです。
まだあまり一般の方には知られていないようですが、
このような商品があります。
- タカショー 枝切はさみ パワーギア40/タカショー
- ¥5,616
- Amazon.co.jp
うちにある在庫品はフィンランド製なんだけど
今現在売ってるのは中国製みたいですね。
世界的な中国生産の流れは止められないようです。
ちなみにどちらも正規品です。
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3.5cmまでの枝ならこれを使ってみてください。
今までの苦労がウソのようですよ。
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本当はこれより少しサイズの大きい
ものが太い枝も行けるし便利なのですが、
国内ではもう扱っていません。
真ん中よりちょい左のやつ。
在庫があるうちにいくつか買っておきました。
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amazon.comならまだ買えるんだけど
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Fiskars 21 Inch PowerGear Lopper (9627)
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これが一番使いやすいですね。
女性が扱える限界のサイズで
4.5cmくらいの枝まで軽く切れます。
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今現在、国内メーカー、中国メーカーでも
似たような枝切ばさみを出していますが
使ったことが無いので無責任に薦めることが出来ません。
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Fiskarsの良い所は切れ味が良く刃が簡単に研げる事。
刃の材質、処理は世界的刃物専門メーカーならではの
品質です。
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しかし、最近多くのFiskars製品が中国生産に移行し、若干品質も怪しいのです。
Fiskarsよおまえもか
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剪定枝のゴミ出しに
電動鋸やチェンソーは要りませんよ
枝切りばさみで十分です。
(切れる枝の太さは製品の仕様に依存します)
と言うかこっちのほうが早いです。
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チェンソーは
使い慣れれば便利ですが、
使い方を間違えれば大怪我をします。
伐採をするなら別ですが
太くても10センチ程度の剪定であれば、
上記のようなよく切れる鋸と、枝切りばさみと
剪定ばさみがあれば、剪定から廃棄まで
年配の方、もしくは女性でも効率よくかつ安全に行う事ができます。
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そして高木や幹周りの太い樹木の伐採は
素直にプロに頼んでください。
死亡する可能性がありますし、
少なく見えている枝葉も地上に降りてくると
一般家庭では処理しきれない量になります。
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死亡のリスクを考えられない人が
安易にに木を伐採するべきではありません。
脚立から落ちても人は死んでしまうのです。
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プロでも慣れてくると忘れがちなリスク管理。
リスクシュミレーション、
リスクアセスメントは
企業だけではなく、個人でも積極的に行うべきです。
危機管理能力に長けている人は災害対策にも強いと言う事を
付け加えておきます。
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人が笑うような事を
本気で考えている人が
多くの人々を助ける時がやってきます。
、、、と
畑の中心で防災を叫んでみました