うちでは年配のパートさんが
働いているので、
お茶の時間に昨日の記事に書いた白元の話題を振ってみました。
大体予想どうり、
老舗企業の現状に驚きつつも
「しょうがないよね、他に同じような安いものがあるから」
という事でした。
私の予想でしかないのですが、
ほとんどの日本人が
このような反応をすると思います。
しかし、私はこの言葉の中に
二つの違和感を感じました。
一つ目は、
「他に同じようなもの」
とありますが、
白元の商品と格安商品が
同じわけがありません。
とにかく私はモノ、道具に関していちいちうるさいので
違いがわかる自信があるのですが、
どれだけ形だけ真似てもオリジナルを超える事はなかなか出来ません。
それはなぜか?
メーカーは商品を開発するまでに何回もテストを重ね、
失敗を繰り返し、情熱を持って消費者へと提供しているからです。
コスト重視で、ただコピーして組み立てたものとは違うのです。
モノづくりの「アツさ」が伝わらない時代になりました。
私は手に取った瞬間に「作り手の心」が感じられるような商品が好きなのですが、
ホームセンターで売っている
中国製品には、商売の匂いしかしないのです。
その対極にあるのがハンドメイドですが、
大企業がそのようなコストのかかる事をやっていたら
需要と供給のバランスが保てなくなります。
ですから最近私は、作り手の情熱を理解してくれる人の為に
適正なコストのかかったものを作れる、個人事業主、中小企業が
これからの時代をリードすると考えているのです。
白元は、その大事なバランスを崩してしまいました。
白元の信念、商品の良さは、わかる人には伝わっています。
年間300億円にも及ぶ私たちの愛情を
白元の経営陣は忘れないでいてください。
まだまだやり方はあるはずです。
小さい所からコツコツとがんばる日本の職人魂を
決して忘れないでください。
そして、もう一つの違和感。
「しょうがない」
ですが、しょうがなくないですよ。
どうも、年配の人は自分が日本経済にかかわっている一員だという認識が甘い。
どこか他人事なんですよね。
日本人を守れるのは我々日本人なんですよ。
大企業はそんな日本人に見切りをつけて
グローバル化グローバル化だと海外に目をむけています。
節約人生、老後の貯金が悪いとは言いませんが、
もっとお金を回していかないと
「つまらない日本」になりますよ。
国の政策も節約に比重を置きすぎると
お金の流れが停滞するのは、私のような素人でもわかります。
ケチな国民の言いなりにならないで、
バンバン信念を持って行動する強いリーダーの出現を期待しています。
不思議な事に
スーパーの数百円単位にはうるさいくせに
通信費(携帯電話、インターネット)の高さに疑問を持つ年配者はいないですね。
自分が良くわからないものには、お金を出してしまう。
高いけど「しょうがない」
と、ここでもさっきとは逆の意味で「しょうがない」が使われているわけです。
私に言わせるとこれはチャンスですよ。
高いけれど「しょうがない」
日本の中小企業はこういう商品の企画を。