私の考える実用的なEDCツールとは。
常に持っていられる、という事が
一番重要です。
これがEDCツールの実用性。
この場合、使いやすさや機能が犠牲に
なる事さえあります。
どんなに優れたツールがあったとしても、
手元になければ何の役にも立たないのですから。
私はまず、どれだけ軽くなるか?
どれだけ小さくなるか?を考え
作業性とのバランス、妥協点を模索します。
実際にあった、仕事上の道具トラブルと
絡めて話を進めていきます。
これはプーリーと言って、
木をロープで吊りながら作業をするときのとても重要な道具です。
わかりやすく言うと、「滑車」です。
この写真のプーリーはとても小型で
耐荷重も大きく、私のチームでは
サブプーリーとしてよく使用するのですが
弱点がありまして、
緩んではいけないねじがたまに緩んでしまうのです。
このメインのねじが緩む
何トンもの力がかかる重要な道具なので
緩んだまま使うなどということはあり得ません。
が、しかし
このアメリカ製のプーリー、
ヘックスのねじ規格がインチサイズなのです。
よほどリスク管理が出来ている方であるならば
プーリーのねじ規格を最初に確認し、
インチサイズのヘックスレンチを工具箱に入れておくのでしょうが
私は現場でお手上げでした。
一応他の方法ではリスク対策を行っていて、
車に予備プーリーを積んであったので
その日は仕事ができない、という状況にはなりませんでした。
ただ、何か新しいトラブルが発生して
対処できることがあるのなら全力で対処していくのが
私のやり方です。
そして
これが私の出した答え。
実用「業務用」EDCツール は
こうなりました。
ヒントは
からいただきました。
リンク先から
レザーマン関連のツールはすべて揃いますので
ぜひ飛んでみてください。
ただ私はここである問題にぶち当たりました。
重いレザーマンを常に持ち歩く事が可能なのか?
刃長の問題(法律)もあり、レザーマンは
EDCに向かないのでは。と
業務上の携帯ならともかく、
結果
レザーマン=エブリデイキャリィー(EDC)
とはならなかったのです。
そこで私は
THYRM CELLVAULT XL の中に入るものだけで
機能を確立することに決めました。
今回、EDCビットツールをセレクトするにあたって
これだけビットハンドルを購入しています。
中国製
台湾製
日本製とあります。
メイン工具として使用するなら
KTC。
質実剛健で、
遊び心もまったくありませんが
信頼できる業務ツールといった感があります。
ただ、EDCツールとしては
無し。
今回セレクト対象にはなりませんでした。
質感、実用性、携帯性のバランス
でダントツだったのが
と
の2本でした。
若干メーカーごとに
デザインの違うこのミニラチェットですが
質感が非常に似ているため、
別の製造メーカーが作っているとは
考えられません。
製造国はどちらも書いてありませんが、
質感からして中国製というより
台湾製のような気がします。
日本製ではこの品質をこの価格で作れません。
私は購入していないのですが、
↓こちらのメーカーのセットにすると
延長ハンドル
(メーカーは推奨しないでしょうが、付属のエクステンションバーが
構造上延長ハンドルとして使えます)
もついてきます。
力が入りやすくなると思います。
ラチェットハンドルは
やはり上記2本と同じ製造メーカーが作っているようです。
(確証はありませんが)
ここで
ふと思いついたことがあったので、
記事を書くのをストップし実験してきました。
結果、レザーマンのエクステンダーでも
延長が可能でした。
ただ、レザーマンのエクステンダーは板状なので
あまり力は入れられません。
シグネットのほうは上記写真のように
力の入る方向に板状の先を真横に持ってこれますが、
スエカゲツール(Pro-Auto)のほうは
ソケットの角度がシグネットと違い
エクステンダーの板状部分が真横になりません。
延長して力をかけるなら
シグネットのほうがわずかに「マシ」だと思います。
シグネット
スエカゲツール(Pro-Auto)
わかりますかね、言いたいことが。。。
ここで、レザーマンビットセットの社外品使用上の注意事項なのですが
かならずビットソケットの落下防止抑え部分(多くはボールや、ばね)
にレザーマンビットの接触面が当たるようにしてください。
このツールで言ったら
ソケット内部に
ポチっとちょっと光っている
ばねのような部品がわかりますか?
ここに必ずレザーマンの板状ビットを確実にはめます。
そうすると、かなり安定してビットが使えます。
このポジションを知らないで
適当にはめると
スカスカでビットが落ちてしまい作業どころではなくなります。
レザーマンエクステンダーも同様です。
落下防止装置部に確実にはめれば、
かなりしっかりした工具として使用することができますよ。
ただ、私はこのビットラチェットを
オリジナルEDCツールセットには採用しませんでした。
記事が長くなってしまったので
正式採用されたビットハンドルは
次の機会に。