ヤフーニュースのコメント欄を見ていていつも思う事があります。
サラリーマンになったことがないので
本当によくわからないのですが、
自分の生活や給料の不満をどうして
政治家や国に言うのですか?
お給料を払っているのは
政治家や国ではなく、
会社ですよね。
そしてその(給料が上がらないらしい)会社を選んだのは
まさしく自分自身なのでは?
労働の対価が上がらないのは、国のせいでも
政治家のせいでもなく、
経営側の人間の判断でしょ?
いくら景気が良くなったとしても経営側に「その気」がなければ
社員に利益の還元はありえませんよ。
要するに
社員と共に作り出すビジネスなのか、
ビジネスのために必要な社員なのか、ではないですか?
最近は後者のほうが多いような気がしますがね。
契約社員というシステムがまさにね。
対価が上がらない「仕組み」の中で
上げようとしても、そりゃ上がらないですよ。
国に文句を言っても同じ事。
さて、こっからどうやって噴霧器の話につなげていこう。。。
企業は結局、かじ取りがすべてではないでしょうか。
進む方向を間違えれば、運が良くて難破船
悪けりゃ沈没。となるわけです。
ここに、対照的なかじ取りをした農機具メーカーが二つあります。
ホームセンターで本当によく見るようになったメーカーです。
凄い営業力。
中国製造の低価格農機を意欲的に企画、販売しています。
もう一つのメーカーは
丸山製作所
昔から、質の良いポンプ関係の農機を製造、販売しています。
先に言いましょう
私は仕事で使う農薬散布機に
丸山製作所以外考えられません。
どっちも使ってるんですよ。
使った上での話です。
数年前、いつも使っている丸山製作所の人力噴霧器が
壊れたのでジョイフル本田に買いに行ったんです。
そしたら、前においてあった丸山製作所の製品が消えていて
手動散布機はすべてKOSHIN製におき代わっていました。
業務上すぐに必要だったので
軽い気持ちで購入したのが悪夢の始まり。
見た目はほとんど一緒にみえますよね?
道具って使い比べると、似ているようでも全く違うものなんですよ。
一般の方なら「こんなものか」で使い続けられるでしょうが、
丸山製作所のフィーリングを知っている自称農家の私、
ポンプを1ストロークしただけで後悔しました。
2台も購入してしまって、そのうち1台は接続部から
農薬の液漏れ。中国製ならあり得るあり得る。
保証はあるけど、こういったら失礼ですが
返品交換に行く手間を惜しむほど、
この道具に愛情を注げませんでした。
かと言って、「使用できない」事もないので
数年使用。
フィーリングの合わない道具って、本当に苦痛でしかないです。
で、今年
妹が使っている時にショルダーベルトがちぎれました。
屈強そうな厚みのあるナイロンベルトでしたが
経年劣化を考えてももろい。
重さが一点にかかる構造。
反対側もすぐに逝く。
スズランテープで補修して
(くいこむくいこむ)
薬剤が残ってる分は撒き終えて
1つの歴史が終わりました。
そしてもう、KOSHINはないな、と。
ジョイフル本田に行くと、丸山人力噴霧器は
やっぱり展示してない。
展示の予定は?と店員に聞くと かなりの確率でないとのこと。
こりゃなにか大人の事情だな。
という事で注文して購入。
1日で届く。はやっ
これじゃなくちゃダメなんだよ~
印象だけで
中国製品をダメだと言ってるんじゃないんです。
全然物が違うから、1つ5000円ほどの価格差があっても
丸山製作所のMHD15Pを選ぶのです。
![]() | 丸山人力噴霧機 MHD15P-1 15,999円 楽天 |
↑この価格差が日本の製造業に
落ちている。たぶん
会社的には葛藤があると思いますよ。
大型ホームセンターであれだけ大々的に売り出されたら
ほとんどの人がKOSHINを買っていくでしょ。
わざわざ在庫も置いていない、似たような形の
5000円も高い丸山製作所のMHD15Pを選択する理由はないから。
でもね、丸山製作所には中国製造にしない理由が
あるわけですよ。
それを実体験として説明できるのは、実際に両方使った
私しかいない!と
明日胃カメラで、正直 不安で泣きそうなのに
ペンを執った次第であります。
丸山製作所すべてが日本製だとは限りませんが、
こういった日本製品を大事にラインナップに残している事実。
高くても結果、ユーザーの為になるんです。
かたやKOSHINは最近の売り込みのほとんどが
中国製の安価商品。
営業力もあるし、時代に合った戦略と言えるでしょう。
たぶん売れてる。
利益が出れば、確かに会社も社員も安泰です。
ただね、愛情を持てない道具にお金を出すことは
いくら安くても私にとっては無駄遣いなんです。
それと、中国製造に切り替えて
今まで付き合いのあった製造業者とはどんな関係になったの
でしょうか?
丸山製作所の欠点は
売り方が一昔前というか、商品自体は時代に追いつこうと
しているんだけど、現状販売店頼みというか、
農業女子に絞った商品など面白いんだけど、
JA限定にする意味は?
価格も、情報も、レビューもネット上にない商品を誰が興味持ちます?
ここまでやれるんだったら(動画はともかく)、
自社でイベントをやるとか
自分の所の強みは、
(その道のプロに依頼して)
自分で発信していかないと。
JAや販売店のおじさんに、どう?ピンクでかわいいでしょ
っていわれても、ねえ。
せっかくの10.8Vマキタ電池の使いまわしも
1つも伝わってないし。
掃除機と共用の充電池なんて
女性にとって魅力的なんじゃないですかね。
製品発表することだけに意味があるのなら
(補助金とかなんとかうまいことやってて)
俺はとんだピエロだわ
はぁ