MUH267DZが新発売されて分かったこと。
私たちユーザーの声は、マキタに届いているという事。
前から販売されているMUH263DZと
ほとんど同じようなのですが、
上 MUH267DZ
下 MUH263DZ
決定的に違うのは、
刃物道具で一番大事な「刃」の部分。
私から言わせればこれはマイナーチェンジではなく、
別のモデルです。
対象ユーザーが違うから。
これは、これからミニバリカンを購入予定の方や
マキタの方にも是非知っておいていただきたいのですが、
どう考えても無理な体勢や、片手で使ってしまう(使えてしまう)
この様な道具は、プロ用と明記しておかないと
ユーザーは甘い考えで使用してしまうし、
メーカーにはユーザーがけがをした場合の「逃げ道」が
なくなってしまうと私は思います。
必ず両手で使ってください。と書いていても
100%、片手で使用するシチュエーションが出てきますよ。
これが現実ですし、片手で使えるように
構造上「出来て」しまっているわけですから。
今まではうっかり体に当たっても刃に安全対策がされていましたが、新型のMUH267DZは違います。
形は似ていますが安全上、似て非なるものです。
似ていますが、外装の型は別のものです。
刃だけプロ向けに
オプション販売というわけにはいかなかったんですかね?
詳しくは調べていませんが
何か装着できそうな部分が
右が新型
何かの数値が刻んであるミゾ。
本日は雨なので、実際に使用してみるのはまだ先になりますが
道具としての進化はないはずがないでしょう。
期待大です。
使ったらまた記事にしますね。
最後に気になったのが、バランスの変化。
刃部の剛性が上がった代りに、若干重量が上がっています。
どういう事が起こるかというと、
ハンドリングニュートラルポジションでのフロントロー
まずは旧製品MUH263DZ
スイッチ部を支点にして完ぺきなバランス配分
(個人の好みにもよりますが)
フロントを上げるも下げるも最小の力で済みます。
実際このサイズのバリカンでの仕事は
それの繰り返しですから。
で、新発売のMUH267DZ
フロントローなのが
お分かりになるでしょうか?
これを気にする職人がどれだけいるかわかりませんが、
私の右手は新型のMUH267DZに違和感を感じました。
慣れて感覚を修正できるレベルのものではあると思いますが。
車のシートを誰かにいじられて
普通に運転はできるんだけれど、何かしっくりこない
あの感じ。
これでもマキタさんには非常に感謝しているんですよ。
よくMUH267DZを出してくれた!って
でも18Vには簡単に指を落とせるパワーがあるだけに
売り方を気を付けないと、安全対策を怠ったのは
メーカーの責任だ、等と言われかねないですから。
MUH267DZ購入予定のみなさんへ
MUH267DZは必ず両手で使用してください。
植木や梯子を片手でつかみながらの使用もNGです。
重大な事故の可能性があります。
ああ、やっぱり個人的には
一般のお客さんにこの新型モデルお勧めしたくないな。
ケガのリスクをすべての人に伝えるのは不可能だから。
ただ、プロなら迷わずこちらでしょう。
新型!
って8856円のプロの道具というのもなあ
マキタの園芸ツール全般に言えるんだけど
もう少しコストをかけて、
質感を上げてって欲しいのは
私だけでしょうかね。
実用性では問題ないんだけど、
所有している喜び?みたいなものがね。
無いのよね。