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バッテリー規格の統一化(マキタ化)について

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ユーザーの立場からしてみれば

これ以上高額なリチウムイオンバッテリーや

大きくて邪魔な充電器、

かさばるACアダプターを増やしたくないというのが本音ではないでしょうか?

 

しかし、プロ用工具、プロ用機械において

確実にバッテリー式の流れがやってきています。

魅力的な機械が出るたびに、

バッテリーと大きくて場所をとる充電器が増えていく

という現実と向き合わなくてはなりません。

 

なぜ今まで動力原として、

乾電池や100Vやガソリンが重宝されてきたのか?

私は「汎用性」だと思っています。

いちいちメーカーのオリジナルガソリンしか使えないような

エンジンだったら、ここまで広く普及したでしょうか?

乾電池企画が各社ばらばらだったら

ユーザーは大きな混乱に陥っていたことでしょう。

 

これはあくまでも私の個人的な意見ですが、

メーカーは

車メーカーやおもちゃメーカーがそうであったように

燃料や電池で「稼ごう」としなくても良いのでは、と思っています。

確かに消耗品であるバッテリーを自社で開発できれば

うまみは増します。

しかし、汎用性のないバッテリーは

ユーザーにとって、バッテリー機器の大きなデメリットと

なってしまっているのです。

 

汎用性こそ、ユーザーのメリットではないでしょうか?

そのメリットの為に他社ライバル製品よりも高いお金を払う。

それは正常な対価の考え方ではないでしょうか。

 

こんなことがありました。

 

 

ニシガキの営業さんとお話しする機会があり、

マキタからバッテリー部分のシステムを

供給してもらう事はできないのか?と

質問してみました。

 

即答で「無理」だと言われました。

いわばライバルであるし、

マキタにバッテリー供給を受けると

凄い金額になってしまうというのです。

 

私はこの話を聞いて、正直ニシガキが相手をするべき

ユーザーの事がわかっていないなと感じてしまいました。

 

私は、ニシガキがマキタのバッテリーを使っていようが

本体と刃がニシガキであれば、ニシガキを選びます。

いくら本体価格が跳ね上がろうが、

今持っているマキタの電池が使いまわせるのであれば

かかったコスト以上の対価を支払います。

 

我々は一般消費者と違いイニシャルコストよりも

ランニングコストを気にしているのです。

 

充電時間が3時間というのも致命的で、

マキタの超急速充電システムであればどんな急な仕事でも

対応することが出来ます。

 

私がメーカー側の人間で、商品企画ができる立場であれば

マキタのバッテリーを使ってみてこの世界では太刀打ちできない事を即断し

OEM交渉に力を注ぐでしょう。

何でも無理無理言う人間には、新しい世界を切り開いていく事は

出来ないと思っています。

 

実際、私の好きな農機具メーカー丸山製作所は

 

 

マキタのバッテリーを搭載できるようにし

噴霧器販売楽天ランキング1位を獲得しています。

 

メーカーは対象ユーザーを明確にし、

どこにコストをかければより良い商品を

世に送り出せるのかを考えなければなりません。

 

マキタのバッテリーシステムを知ってしまったら

バッテリーの新規開発にかけるコストは

残念ながら無駄だと感じる事でしょう。

その分の労力を製品開発に回したらいい。

 

大金を回していく人達の多くが一番気にしているのは

イニシャルコストではなく

ランニングコストであることを、プロ用機器メーカーには

知っていただきたいです。

 

私だったら無駄に増えていく

充電に3時間かかるバッテリー充電器セットに1万円払うよりも

マキタのバッテリーが使えるように

動いたコストが製品に1万円乗る事のほうが

結果コストダウンになるのです。

 

メーカーのプライドは?

本業の本体で勝負すればいいじゃないですか。

何でもできるがそれなりのマキタより

スペシャルな道具が作れるのは

専門メーカーの強みであるのですから。

 

ニシガキの刃物は最高です。

応援しています。

 

 

 

 

 

 


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