トラクターはクボタのKB21。
21馬力の後輪クローラー仕様です。
広大な畑の耕耘仕事を効率良く行うには
少々サイズも馬力も物足りないのですが、
そこが勝負のしどころでした。
もちろん大きいトラクターが買えないという
懐事情が一番大きかったのですが
(トラクターは大体1馬力10万円という目安がある)
耕耘委託事業を視野に入れた時、
広大な農地は大きいトラクターを持っている人のほうが
早く安く耕耘することができる。
小さい農地は近所の農家が格安で
耕耘をしてしまう。
普通に考えて
トラクターを新車で買うだけの事業として成り立ちませんでした。
人と同じ事をしていたら
価格競争に巻き込まれて「終わり」
というのは今も昔もどの業界を見ても明らかです。
数年前に亡くなった大好きな祖母が言っていました。
「人が寝ている間に働け」
当時の私は働く時間の事を言っているのかと
思っていました。
しかし、最近になってその言葉の本質が分かったような気がするんです。
時間という事だけで考えると、
人が休んでいる時に働けよ という事なのですが、
投資家で頭のキレた祖母は
この言葉の中にもう一つの意味を持たせていたんです。
日本人があまり表に出さない
「金」の話。
要するに、
人が節約してお金を使わない時にこそ
投資しろ
という事なのです。 (強引な解釈ではありますが 笑)
どう?あってる?>ばあちゃん
こんな時代ですから、銀行も農協もお金を借りてほしいわけで
現金が用意できない私でも、数十年間金融機関と真面目に付き合っておけば
まとまった金額を貸していただくことが可能です。
で、今回の勝負となるわけですが、
正直な話、特殊分野に絞ったといえども
耕耘だけでトラクター購入代を回収できる事業は不可能です。
自分の家には畑もありませんし、、、
しかしカルイのトラクターPTO接続式のチッパーを接続できれば
話は別です。
先に言っておくと
このチッパーが購入できなかったら
トラクターの購入自体が事業として大失敗になってました。
(稼働率が低すぎ)
クボタトラクターKB21+カルイPTO-1500N
の組み合わせは
軽トラックが入れる場所であればどこでも突っ込んでいけるし、
軽トラックが入れないような斜面もどんどん降りれる登れる。
狭小地の開墾を仕事にした私にはぴったりというか
なくてはならない存在になりました。
処理能力は、
かなりわかりづらい写真なんですが
ほとんどばらしていない奥に山になっている「伐採枝」が
2時間ちょっとで処理できました。
少なく見えるんですが、実際見てみるとげっそりする量です。
枝の全長は3メートル程、枝の股はそのまま残してありますが
そのまま入っていきます。
それをきれいに積み重ねてある山なので
結構あります。
2tロング1.5~2台分くらいかな。
手前の袋にめいっぱい入ると人力では持ち上がりません。
こういう時にフロントローダーが役に立つ。
出来上がるチップが上質すぎて
ちょっと困ったことが起きています。
通常、伐採時には伐採枝の処分費をいただくのですが
(チップにしない場合は処分場でお金がかかるので)
今の所100%の人が畑に置いていってくれと言うんです。
防草材やたい肥として使用するのでしょう。
それほど細かく上質なチップです。
お客さんからしてみれば、処分費が浮いたんだから
「安く」して欲しいと思われるかもしれません。
(実際言われたことはないのですが)
この状況にはとても頭を悩ませます。
今までになかった悩みです。
最大処理径は150mmですが
作業スピードを重視する現場では
100mm位までを現場処理
それ以上は枝葉で廃棄処分するのが
スマートかなと思います。
うちでは薪にしますが。
チッパー作業時の枝払いには
バッテリーチェンソーが便利です。
エンジンの再始動の必要がありませんし
女性でも問題なく扱えます。
エンジンを持って行ってもなかなか使ってもらえないので
グランドはすべてバッテリーにしました。
STIHLのMSA160でストレスなく切れるサイズが
ちょうどチッパーの最大処理径付近なので
とても使いやすいのです。
↧
トラクターのPTO動力を使いこなす カルイ チッパー PTO-1500N
↧