最近ハマっているのが
ウルトラスリングです。
カニクレーンの作業でも使えるし、
今回VF155使うのにベルトスリングを忘れて
こんな使い方もできました。
写真では平地にみえるけど
今VF155を置いてある所だけがフラットなんです。
意味が分かる人にはわかると思うけど(当たり前か)
おいしい場所にポジションとれるのがウルトラスリングのすばらしさ。
ベルトスリングじゃこうはいきません。
これ間違えて5本も輸入しちゃったんだけど
かなり使い道があったので結果オーライでした。
VF155で使われているロープは、普段私たちが見慣れているロープとは全く違うものです。
新しい道具を使う時はいつも不安と期待でいっぱい。
ワイヤーは普段全く使わないので、こんな細いロープでどんなことが出来るのか
かなり楽しみな現場でした。
こんなこと言うと誤解があるかもしれないけれど
私にとって仕事は、趣味とか遊びに近い感覚です。
やりたい事を追求したら、仕事になっちゃったというのが本当の所。
こいつ舐めてますよね!
実際VF155を現場で導入してみて感じた事。
今まで、台座 ポータブルウインチ ロープと3点運ばなければならなかったのが
1点ですむようになってしまった。(ウルトラスリングは汎用性が高いのでここにカウントせず)
ロープが細いので、プーリーは専用品を買ったほうがいいのか悩んだが
今までのロープ用プーリーで全く何の問題もなかった
今一番愛用している
Rope Logic Ultra Omni Block Sling
80mもロープが巻いてあるので
一度セットしてしまえば、VF155の移動はほとんど無い。
プーリーさえ余分にあれば、面白いように伐倒をコントロールできる。
先端にフックが付いているんですが、
プーリーで向きを変えておけば台付けやフックがもし外れて飛んできても
安全。
3tの張力が突然解放されたらとんでもない事になるのは簡単に想像できます。
ロープやワイヤーの長さが足りなくて、危ない位置で引くというのはよくある話。
80mあったらまず、危険区域内から出られる。
現場で行き交う細いロープが、新鮮。
ポータブルウインチと比べて、特に引く力があると感じないのは
構造の違いからだと思う。
ポータブルウインチは人間がサポートすることで引けるものの重さが変わる。
(無理が効く感じ)
本当に引けなくなるとエンジンが止まる。
VF155は、人間が頑張る方法は無い。
限界を超えて引けなくなるとエンジンは止まらないまま回転を続け
何かが焦げたようなにおいがしてくる。
VF155は引くスピードが早い。
80mのロープと相まって
ダブルで常用が実用域。
心配していた、引ききれなかった時の挙動は
全く心配がなかった。
テンションがかかっていてもブレーキレバーを少しづつリリースすれば
安全にコントロールしながらロープを送り出せる。
全開で長時間使用するので、エンジンには負担がかかっていると思う。
オイル管理には気を付けたい。
イタリアエンジンはまだまだ未知の領域。
2st50ccのトルク感はさすが。
オイル交じりの排気ガス臭「アリ」
4stになれてると、やはり無けりゃ無いほうが嬉しい。
気を付けていても乱巻きになってしまう。
ポータブルウインチでは気にしなくてよい事を
気にしなくてはならなくなる。
構造上巻き残り数によって、引く力は変わると思う。
振動がやはりある。
ポータブルウインチでは全く気にならないだけに
この振動はマイナスポイント。
エンジンのかかりは非常に良い。
専用カートはいらなかったかな。
(VF155を立てておけるので保管用にはあってよかったかも)
専用背負子は最高。
買ったままでは不具合があって使えなかったけれど
ちょっと考えて部品を装着し直したら、かなり良い具合に。
結論としては、
イタリア人スゲー
プロの道具はやはり面白い。
日本人にはプロの道具を作るプロの文化、教育が
薄れてしまっているような気がします。
エレファントウインチに関しては
そういったプロの道具を作るプロの匂いがします。
共立のCS252Tにもそれを感じます。
どちらも日本人スゲーって言ってる
外国人の顔が浮かびます。
VF155は、今回の現場だけで「元」が取れそうです。
次から利益。
稼ぐ道具は高いけど稼ぐよな~
が、今の素直な気持ちでございます。